イヴァン・アンドノフ&"Vchera"/ブルガリアに響くイエスタデイ
ヤンチョー・ミクローシュ&"Oldás és kötés"/虚無と絶望のハンガリー交声曲
物語の舞台はブダペスト郊外にある病院、
今作の監督はハンガリー映画界におけるおそらく最も偉大な映画作
彼の特徴は先述の通り長回し、
だが青年が病院から帰り、
かと思えば、
何というかこの映画は構成的にかなり変だ。
プリシャ・ジョルジェヴィッチ&"Jutro"/ユーゴスラビアの血塗られた夜明け
その時ユーゴスラビアは歓喜に湧いた。イタリアやナチスドイツら
"Jutro"は表面上、頗る牧歌的な作品だ。戦争の災禍から逃
この何だか悪くない和気藹々とした空気感が、唐突に殺戮に繋がる
劇中である将軍が民衆にこう語る。"私たちはこの国の顔を変えて
Puriša Đorđević プリシャ・ジョルジェヴィッチは1924年生まれで現役の映画監
ヴェラ・ヒティロヴァ&"Vlčí bouda"/雪山でチェコ版「13日の金曜日」
これ本当は本家にアップする予定だったが、こんなブログを作ったのでこっちに流しておく。さて、ヴェラ・ヒティロヴァである。
舞台はチェコのとある雪山、
この粗筋を読めば、
ということで勿論子供たちは不気味な出来事に遭遇する。
そしてここからブチ殺し祭りが始まり死体が積み上がっていく……
だが暗喩を使うからと、
そして恐怖が最高潮になっていく時、
今作はホラー映画としての恐怖も去ることながら、
ボリスラフ・シャラリエフ&"Ritzar bez bronia"/ブルガリア、大人になるってこんな感じなのかなあ
60年代のブルガリア、
“Ritzar bez bronia”(ブルガリア表記"Рицар без броня")はオムニバス短編であり、
こうやってまあ無邪気で愛しい時間が続くのだが、
物語ではそれを親しい誰かにヴァニョが語るという体裁を取るのだ
監督のБорислав Шаралиев ボリスラフ・シャラリエフは1922年生まれ、50年代から映画監督としての道を歩み始める。第2次世界大戦前に活躍した詩人を描く"Pesen za choveka"(1954)や炭坑街を舞台に2人の男女の悲哀を描いた"Dvama pod nebeto"(1962)などを手掛け、IMDBによれば5作目の長編作品がこの"Ricar bez bronia"だった。ブルガリア映画史上の傑作として名高い一作の後にも精力的に映画を製作、オスマン帝国に対するブルガリアの民族蜂起、いわゆる四月蜂起を率いた作家ザハリ・ストヤノフの姿を描いた"Apostolite"(1976)、ブルガリアにおけるショーン・ペン主演「バッド・ボーイズ」とも称される一作"Vsichko e lyubov"(1979)、晩年にはブルガリア帝国のハーンであったボリス1世の生涯を描く4時間半もの大作"Boris I"(1985)を製作している。まあルーマニアとか共産圏にはよくある、ブルガリアはこんな歴史があるんだ誇り持とうぜ!的なプロパガンダ歴史映画の類というのは創造に難くない。だがザハリ・ストヤノフといい元々そういう映画を作る土壌はある一方、"Ricar bez bronia"のような明らかに社会主義批判になっている映画を作ったりと動きが読めない辺り、色々と面白い。
ゴタール・ペーテル&"Megáll az idő"/ハンガリー、60年代を駆ける青春
今作は1956年のハンガリー暴動から幕を開ける。
物語はそれから10年後の1963年、
そしてこの時代の反抗の象徴はやはり“アメリカ”
監督の演出はかなり不思議で、
だが全体から言うとあんまり良くない。
監督のGothár Péter ゴタール・ペーテルは今作が2作目、
そして最後に脇道にそれるが、少しびっくりしたのが、この同年に東京国際で同じくハンガリー映画界の超重鎮Mészá
完全に80年代アメリカ映画風ポスターになっているが、これが正に内容にあってる訳だ。