ハンガリー映画
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
razzmatazzrazzledazzle.hatenablog.com razzmatazzrazzledazzle.hatenablog.comということでJancsó Miklós ヤンチョー・ミクローシュのインタビュー翻訳第3弾をお届けする。今回は1968年制作の"Fényes szelek"("輝ける風")がイギリスで上映された際、映画批…
razzmatazzrazzledazzle.hatenablog.comということでJancsó Miklós ヤンチョー・ミクローシュのインタビューその2である。今回はハンガリーの雑誌Ügyvéd Világが行った、ヤンチョー生前最後のインタビューである。媒体が映画雑誌ではなく法律雑誌で且つイン…
現在、この鉄腸マガジンではハンガリー映画史を深堀りする企画を行っているが、ハンガリー映画史を語るうえで欠かせない人物こそJancsó Miklós ヤンチョー・ミクローシュだ。1950年代から映画を製作し始めた彼は、ハンガリーの歴史を異様な長回しとともに語…
razzmatazzrazzledazzle.hatenablog.comということでVarga Zoltánへのインタビュー後編です。ここでは2010年代における最も重要なハンガリー・アニメーション、この世界における最も偉大な巨匠であるJankovics MarcellとCsaba Vargaについて、そしてハンガリ…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
一目惚れというものにはその人の人生を変貌させる、時には完膚なきまでに破壊し尽くす魔力が存在している。それは理論や倫理を越えた凄絶なる力を持ち合わせている。一度その魔力に憑りつかれた人間は抵抗も虚しく、その荒波のような勢力に呑みこまれ、愛へ…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
さて、このサイトでは2010年代に頭角を表し、華麗に映画界へと巣出っていった才能たちを何百人も紹介してきた(もし私の記事に親しんでいないなら、この済藤鉄腸オリジナル、2010年代注目の映画監督ベスト100!!!!!をぜひ読んで欲しい)だが今2010年代は終…
第2次世界大戦中、東欧の一国ハンガリーにおいても苛烈なユダヤ人弾圧・ホロコーストが行われていた。多くのユダヤ人がナチスの強制収容所に送られ、60万人以上が殺害されることとなった。生き残った数少ない人々は、ハンガリーでこの経験について若い世代に…
子供の頃、私たちはただただ無邪気さの中に浸っていることができる。しかしいつかは、その生温くも心地よい無邪気さを捨て去って、世界へと羽ばたく必要があるだろう。その過程がどんなに辛くとも、どんなに奇妙なものだとしても。Csuja László監督のデビュ…
さて救急車映画である。私的にまず思いつくのはニコラス・ケイジ主演の「救命士」だ。名前の通りケイジ演じる救命士が眠らない街ニューヨークを、救いを求めて疾走する今作は個人的にマーティン・スコセッシ監督作でも1,2を争うほどお気に入りの作品だ。「ア…
世界には様々な身体を持った人々が生きている。腕や足が備わっている身体、先天的に目が見えない身体、下半身を持たない身体。こうして人の身体は多種多様な物だが、五体満足のいわゆる健常者以外の身体が映画で語られることは少ない。そしてもし語られると…
2015年から2016年にかけて、何故だか日本でハンガリー映画が連続で公開されることとなった。11月にはカンヌ映画祭ある視点部門でグランプリを獲得したコーネル・ムンドルッツォの「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」が、12月にはキテレツ日本描写が話題と…
ハンガリー映画と聞いたら、おそらく殆どの人が同じ名前を思い浮かべるだろう、タル・ベーラの名を。強迫的な長回しで以て物語を綴っていく作風は世界に多くのフォロワーを生み出した(以前、紹介したRamon Zürcherも彼の指導を受けた者の一人だ)が、ハンガ…