「第一回スラッシャー映画、このブチ殺し方がスゴい&ヒドい2013!
今回は、そういえば近いうちにネオ・スラッシャー映画『キャビン』が公開するなぁ……と思い立ったが吉日。『キャビン』公開に先駆けて、スラッシャー映画の醍醐味たる殺害シーンを、独断と偏見みちみちのランキング形式で紹介して行きたいと思う。それと同時に『スラッシャー映画って本当に良い物ですね』と一般の映画ファンが言ってくれるように、スラッシャー映画を啓蒙していきたい所存だ」
「これほど血腥そうなランキング見たこと無い……って驚愕する未来しか見えません……」
「スラッシャー映画については拙記事を読んでいただくとして、早速このブチ殺し方が凄いベスト5を発表していこう!
まず第5位だ」
「――『エルム街の悪夢』から、血柱大噴火!だ」
「これは確かにスゴい……血糊の大盤振る舞いですね」
「この撮影は、普通とは上下逆にしたセットを用いて行われた。ベッドが上、天井が下という風にな」
「つまり実際は血が落ちていくように流れて行ったのを、更にカメラを逆さまにして撮る事で、まるで血柱が勢い猛に天井へと噴き出していくように見せたわけですか」
「この技巧的なブチ殺し方も中々だが、このシーンで殺害されるグレンという少年に見覚えはないだろうか?」
「………………………………ああ!」
「気付いただろうか、この少年こそ『シザーハンズ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』でハリウッドの頂点に君臨し続けるジョニー・デップだと言う事に。そう『シザーハンズ』から遡ること6年、これが彼のデビュー作なのだ」
「初出演作でこのド派手すぎる死に様……ある意味でこれもスター性の発露なのでしょうかね……」
「彼に限らず、スラッシャー映画に若い頃のあの有名人が!ということが偶さかある。
例えば『13日の金曜日』には出演4作目のケヴィン・ベーコンが首をブチ抜かれて死ぬ若者役を演じている。『血塗られた花嫁』ではトム・ハンクスが主人公の恋人役で出演、これがデビュー作である。更にホリー・ハンターも『バーニング』がデビュー作、『赤ちゃん泥棒』でブレイクするのはこの6年後だ」
「考えてみれば『ハロウィン』でジェイミー・リー・カーティスが、『スクリーム』でネイヴ・キャンベルがブレイクを果たしましたもんね。そう考えれば、意外とスラッシャー映画って若手俳優の登竜門的役割を果たしているのやも」
「そういう意味で今後ブレイクするのではないかという女優が二人いる。
一人は『キャビン』のクリステン・コノリーだ。
この若手女優がカワイイ2013
そしてもう一人が『Smiley』の主演女優ケイトリン・ジェラルド。
この顔面がスゴい2013
どちらもブレイクするに相応しいスクリーム・クイーン故に、今後もうちょっとホラー界で下積みを重ねておっぱいでもちょっと露わにした後、スターダムを駆け上ってもらいたいものだな」
エルム街の悪夢 コレクターズ・ボックス(4枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: Blu-ray
- クリック: 122回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
「そして第4位は――
『血のバレンタイン』から、人間シャワーの出来上がり!」
「頭蓋骨無視して、引っかけちゃってますね……」
「女性を何かに引っかける、という殺害方法はスラッシャー映画に限らず、もはやホラーの伝統殺法だ!
『悪魔のいけにえ』から『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧』の半裸女性、シカの角に死す!そして『人喰族』のおっぱい引っかけ殺人までその歴史は長い。ここでは更にシャワーに引っかけて口からお湯が出るという、画期的殺人方法!」
「こうゆう殺しに、ボケはいるんですかね?」
「グロと笑いは表裏一体。素晴らしいグロ描写は、得てして素晴らしい笑いを生み出すものだ。そんな素晴らしいグロ描写が日本で発売している正規版DVDではカットの憂き目に合っているので、買うならば輸入盤を私は推したい。
それでは第3位だ――
『血みどろの入江」から顔面真っ二つ&エッチ・スケッチ・串刺し殺しだ」
「前回言っていた、スラッシャー映画の元ネタ作品ですよね。この緩急を付けながら緊張を持続させる手法は、かなりクるものがあります……」
「玄関開けたら5秒でグチャッ!と思い切りの良い殺り方で、見る度テンポの良さにコーラを噴き出しそうになる」
「マチェーテを顔面から引き抜くときのヌチャヌチャした触感が伝わってきて、私はゾクゾクするんですけどね!
そして出色の出来栄えなのがこの串刺しシーンですね……うぇぇ……」
「串刺しにされようとも腰はカクカクと動く所に、私は人間の下半身の素晴らしさを見たな」
「いやいやいや、人間の業の深さを表しているんでしょ、アレは!」
- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「気を取り直して第2位は――
『バーニング』から恐怖のジョギリショックだ!」
「これは凄まじい……長い長い溜めから、凄惨な虐殺風景……」
「ハサミを使った殺害方法も魅力的だが、何よりも徹底的な人体破壊描写にはウットリだ。
額を切り裂き、頸動脈を突き刺し、ゴボゴボと流れ出す赤い血潮……中でも指が切断されるショックシーンには絶嘆の一言しか浮かばない!」
「特に悪いことをしているようには見えない子供たちが嬲り殺しにされるのだから、その衝撃もひとしおでしょうね……」
「それも含めて、トム・サヴィーニの悪魔的手腕が存分に発揮された名シーンと言えるだろうな
そして第1位は――」
『ローズマリー』の殺害シーン全てだ!
敢えてこれについては、殺害シーンそのものでなくトム・サヴィーニが実際に特殊メイクを行うメイキングシーンを見てもらった。これを見てからでも、これを見る前にでも、とにかくDVDを買い正座してこの殺害シーンを見て欲しいのである。この芸術的殺害シーンの数々は、この小さなパソコンの液晶でなく、TVの大画面で鑑賞して息を呑んでもらいたい」
- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2011/08/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「ピッチフォークでの串刺しに始まり、ナイフで頭部を破砕、プールにおいては『狩人の夜』を彷彿とさせる美しき殺害の絶景!そして思春期のおっぱい野郎共のために、全裸美女のおっぱいのちょっと下辺りを刺して綺麗なおっぱいは観客の目に留めたままブチ殺すシーンは、エロへの気遣いに充ち溢れた感動的なブチ殺しと言わざるを得ない!!!」
「はいはい、おっぱいおっぱい……」
「『キャビン』のゴアゴア描写がこれら先人の芸術的殺害シーンを超えてくるかどうかは見ものである。まさかストーリー展開をツイストするのに忙しくて、ゴア描写の研鑽を怠るということは無いだろうし、期待しかない。逆に私の場合はネタバレの絨毯爆撃を喰らってストーリー展開について全部知ってしまったから、そういう所に期待するしかない……」
「うわぁ………それはご愁傷さまです」
「………さて次では、このブチ殺し方がヒドい!ベスト5を行う。どれもこれもZ級映画の真髄ここにあり!と言った物ばかりであるからして、そのヒドさに期待してもらってむしろ歓迎だ!それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……」