鉄腸野郎Z-SQUAD!!!!!

映画痴れ者/ライター済藤鉄腸のブログ。日本では全く観ることができない未公開映画について書いてます。お仕事の依頼は 0910gregarious@gmail.com へ

アイダ・ベジッチ&"Djeca"/内戦の深き傷、イスラムの静かな誇り

ボスニア・ヘルツェゴビナセルビアクロアチアと共に内戦を繰り広げていたことを知っている方は多い筈だ。しかし内戦が終結した後、人々がどういった日常を送っていたのかを知る機会は余りに少ない。そんな中でヤスミン・ジュバニッチ監督のサラエボの花」「サラエボ、希望の街角」は内戦の傷が色濃いサラエボで逞しく生きようとする人々の姿が描かれており印象的だった。今回紹介するのも、辛く苦しくともサラエボで生きていく者たちを描くことを使命とする映画作家だ。

アイダ・ベジッチ Aida Begić は1976年5月9日にボスニアサラエボに生まれた。サラエボ舞台芸術学校で監督業について学ぶ。現在はその母校で教鞭をとり、ドキュメンタリーやCMなどを手掛けるなど映像作家としても活躍している。映画監督としては2001年に卒業製作である"Prvo Smrtno Iskustvo"(英題:First Death Experience)でデビュー、今作はサラエボでの戦いで最初に犠牲となったと思われていた少年が実は生きており、自分が生きていると証明するため書類仕事に追われるというコメディタッチの作品で、カンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン部門で初お披露目され、イタリアのコルト・イモラ映画祭では観客賞を、スペインのオウレンセ・インディペンデント映画祭ではJury Prizeを獲得するなど話題を集める。

2003年の第2短編"Sjever je poludio"(英題:North Went Mad)を経て、彼女は2008年に初の長編映画「雪の降るころまでに」(原題:Snijeg)を手掛ける。ボスニア内戦によって成年男性が殆ど殺されてしまった村落を舞台に、夫を殺された未亡人の女性や、虐殺を目撃してしまったというトラウマを抱えた少年が内戦後のボスニアで必死に生きようとする様を描き出した作品はカンヌ批評家週間で最高賞を獲得、イランのファジル国際映画祭のインターナショナル部門では作品と監督賞をダブルで受賞するなど高い評価を受ける。

2009年には自身の制作会社Film Houseを設立すると共に2011年には共同監督として"Do Not Forget Me Istanbul"を製作、パラダイス・ナウハニ・アブ・アサドなどが参加するオムニバスだという。そして2012年彼女は第2長編"Djeca"(英題:Children of Sarajevo)を監督する。

ロッカーの前、女性が白い制服に着替え、そして歩き出す。廊下を通り抜け、駐車場にまで辿り着くと彼女と同じ制服を着た人々が車の後ろに集まっている。1人が大きな袋に入った何かを渡され、1人が中から大きな袋に入った何かを渡され、そして女性も大きな袋に入った何を渡され元来た道を戻っていく。台所に着いた所で彼女は袋を置き、中から巨大な肉塊を取りだして、調理を始める。ここまでの何分間、ワンテイクのトラッキングショットで撮影されていることを観る者は些かの驚きと共に悟るのではないだろうか。

物語の主人公は23歳の女性ラヒア(Marija Pikić)だ、母も父もいない彼女は毎日レストランで働きながら弟のネディム(Ismir Gagula)を独りで育てている。だがネディムは糖尿病を患っておりその治療費もバカにならないが、通っている高校で何度も問題を起こし、その度に青あざをつけて帰ってくる、それに頭を痛めていた。この日もレストランから帰ってきた後電話があり、学校へ向かうと、担当教師からネディムがクラスの生徒のiPhoneを壊したと告げられる。弁償しなくてはならないが、彼女には頼るツテも何もなく途方に暮れてしまう。

こういった粗筋があるにはあるのだが、この"Djeca"は物語を語るよりもラヒアの日常を描き出すことにこそ主眼を置いている。ラヒアがレストランで働く姿、ラヒアが弟を叱りながら掃除機をかける姿、そういった私たちにとって身近な風景が積み重なっていく。しかしそれが今作の凡庸さを意味するかと言えば勿論そうではなく、むしろラヒアの日常を通じて、外から知るには難しい内戦後のサラエボに広がる現実を、ベジッチ監督独特の視点から私たちに見せてくれる。

そこで鍵となる演出法が冒頭のトラッキング・ロングテイクという技法だ。撮影監督エロル・ツブチェビッチ(「鉄くず広いの物語」)はかなりの時間、カメラが写す場所をラヒアの胸から上に限定して撮影を続ける。これはネメシュ・ラースロー監督のサウルの息子でも見られた技法だが、この閉所恐怖症的な撮影はラヒアの抱く閉塞感をそのまま観る者に追体験させるような効果を持っている。まずラヒアがネディムに対し昼食を用意しようとするシークエンス。ネディムがいとこの少年とプレイステーションで遊んでいる時、ラヒアは台所とリビングを行ったり来たりしながら昼食を作る。監督はここで一切カットを割らない、この出来事の推移をウンザリするほど長く撮影し続ける。ネディムは自分のために食事を作るラヒアに対し、ゲームの邪魔だからどけよと悪口すら投げ掛ける。ラヒアの愛は彼に殆ど伝わっていないが、それでも彼女はたった一人の家族であるネディムの世話を焼き続ける、5分にも渡る長回しの中にそんな切実な思いが浮き上がってくる。

そして彼女がレストランから家へと帰るシークエンス、カメラはラヒアの横顔と後頭部を行き交いながら執拗に彼女の歩みを追跡し続ける。その時、何処からともなく青年たちの声が届き、銃声のような音すら響き渡る。トンネルへと差し掛かると青年たちが無軌道に騒ぎ回る姿が画面の端々に現れ、そして彼らが爆竹を炸裂させる光景も微かに写る。このシークエンスで異様なのはこれがラヒアのただの日常である一方、私たちにはこれが戦場の一風景ではと錯覚させられる所にある。もう1つでも何かが起こってしまえば「トゥモロー・ワールド」終盤の長回し、ああいった銃弾飛び交う戦場へと変貌を遂げてしまうのではという緊張感、ラヒアが外を出歩くシークエンスは幾つも存在するが、昼間は未だ復興したとは言いがたい崩れた街並みが露になるだけ、一層そういった緊張感に晒されることとなる。

私たちが抱くだろうこの思いは、おそらくベジッチ監督にとって思惑通りのものだろう。劇中にはホームビデオ画質の映像が時おり現れる。子供たちが合唱するシーンを映した最初の映像からは分からないかもしれないが、町で人々が逃げ惑う映像で私たちは気づくだろう、これがボスニア内戦時のものであると。カメラは人々と共に、バスの床に広がる血溜まりをも映し出す。内戦が終結して10数年が経ったが、民族同士の虐殺の記憶はまだ癒されることがなく、町並みに、人々に、何よりラヒアの日常に色濃く残っている。私たちはサラエボの痛みすらもこの肌に感じることとなるのだ。

ラヒアたちの状況は何も好転していくことがない。iPhoneを弁償出来るめどは全くつかないし、児童福祉所の職員からは診断書の不備を理由に、ネディムを孤児院に戻さなくてはならない可能性を突き付けられる。その中でもう1つ重要となるモチーフがイスラム教だ。勤務中でも家事をしている時でも、ラヒアは殆どの時間スカーフを付けており、色褪せた日常の中で、色とりどりのスカーフだけはその彩りを美しく輝かせている。つまりはこのスカーフがイスラム教への信仰の証であり、一筋の希望でもあるのだ。そんな彼女に友人は言う、スカーフを被って信仰を見つけようとしているのは理解できるけど、少しラディカル過ぎない?と。そしてネディムは言う、姉さんがスカーフを付ける前はいじめられたりなんかしなかったのにと。

“もちろん誰もその決意をサポートはしてくれません、家族や夫も含め多くの人がスカーフは自由を持たない証だと思っています。私にとっては自由の1つの表現方法なんですが、このことで絶えず人々と論争になってしまう。彼らは私の自由を尊重するというのにそうなるのですから矛盾していますよね”

40%がイスラム教徒のボスニアだが、イスラム教に敬虔であろうとすればするほど周りから奇異の目で見られてしまう現状がある。だがそれでもラヒアは誇りと共にスカーフを身に付ける、彼女にとってスカーフは信仰、希望、そして自由の証だからだ。物語はそんな彼女とネディムを何処へも連れていかず、曖昧な場所へと捨て置く。だが誰に言われることなく自分自身の意思で、ラヒアが闇をものともせず歩みを進める姿には"サラエボの子供たち"が光ある明日を掴めるようにというバジッチ監督の祈りが聞こえてくる筈だ。

"Djeca"はカンヌ国際映画祭のある視点部門で上映、特別賞を獲得する。その後もヒホン国際映画祭ではプロダクション・デザイン賞を、サラエボ映画祭では主演のMarija Pikićとベジッチ監督がそれぞれ賞を得るなど今作も高く評価されることとなった。目下最新作再びのオムニバス映画"Bridges of Sarajevo"だ。この百数年、欧州史においてサラエボはどのような役割を果たしてきたかを連作短編で以て描き出す意欲作で参加作家はスイスからジャン=リュック・ゴダール「シモンの空」ウルスラ・メイヤールーマニアから「ラザレスク氏の最期」クリスティ・プイウポルトガルから「トランス」のテレーザ・ヴィリャヴェルデ、フランスからイジルド・ル・ベスコなどなどそうそうたるメンバーの中でベジッチ監督も"Album"という題の短編を製作した。

次回作は"A Ballad"という題名のドラマ作品だという。終末後のボスニアを舞台に現実と夢が交わりあうラブストーリーで、2015年の11月時点で脚本は完成済み、これから製作に入るそうだ。ということでベジッチ監督の今後に期待。

参考文献
http://inter.pyramidefilms.com/content/aida-begic(監督プロフィール)
http://dsystem.jp/works/tv_video/skapa.html(デビュー作のあらすじ)
http://www.ibtimes.com/djeca-cannes-highlight-director-aida-begic-talks-war-and-religion-700260(監督インタビューその1)
https://eefb.org/archive/june-2012/aida-begic-on-children-of-sarajevo/(監督インタビューその2)

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