鉄腸野郎Z-SQUAD!!!!!

映画痴れ者/ライター済東鉄腸のブログ。日本では全く観ることができない未公開映画について書いてます。お仕事の依頼は 0910gregarious@gmail.com へ

Milagros Mumenthaler&"La idea de un lago"/湖に揺らめく記憶たちについて

時おり観ている間、涙を抑えきれなくなる映画というものが存在する。例えばジャコ・ヴァン・ドルマミスター・ノーバディは枝分かれしていく、有り得たかもしれない未来の切なすぎる美しさの数々に途中から涙が止まらなくなった。そしてフランク・カルフン「マニアック」は主人公の凄絶な孤独に共鳴して、最初から最後までずっと泣き続けてしまっていた。さて、今回紹介するMilagros Mumenthaler監督作“La idea de un lago”もまた私にとっては奇跡のような存在として輝き続けるだろう一作だ。

この物語の主人公となるのはイネス(Carla Crespo)という35歳の女性だ。彼女は気鋭の写真家であり新作写真集の編集真っ最中なのだが、それと同時にもうすぐで出産を迎える妊婦でもある。しかしそんな中でイネスは様々な不安と直面することとなり、揺れ動く心を抑えながら何とか忙しない日々を乗り越えようとする。

そして現代パートと同時に綴られるのがイネスの子供時代だ。80年代のアルゼンチン、イネス(Malena Moiron)は弟のトマスや母親のテッサ(Rosario Bléfari)と共に親戚一同の集まるコテージへと遊びに行くこととなる。彼女は近くの湖でたくさん泳いだり、親戚の子供たちと共にかくれんぼをして楽しむが、彼女は言葉に出来ないモヤモヤをどうしていいか分からずにいた。

“La idea de un lago”はこうして現在と過去を行き交いながら紡がれる、1人の女性の記憶についての物語だ。私たちは監督の導きに従って、イネスという人物の姿を丹念に追っていくこととなる。イネスは妊娠中に恋人と別れ、シングルマザーとして子供を育てざるを得なくなる。テッサはそんな娘に不安と微かな怒りを抱き、2人の間にはぎこちない空気が流れる。しかしそのぎこちなさは今に始まったことではない。子供時代においても2人は表面上仲良くしながら、どこか互いを愛しきれずにいる。彼女たちの間には確かな空白というべき物が存在しているのだ

MumenthalerとGabriel Sandruは彼女たちの心を美しい撮影によって捉えていく。端正に色彩を捉えていく現代パートはもちろん、印象的なのは過去パートにおける豊穣な色味を伴った風景の数々だ。固くしなやかな木々が立ち並ぶ森林、その空白の開けた土地にひっそりと立つコテージ、碧の山々に取り囲まれた湖、フィルムの荒い粒子が画面全体に漂うことで生まれる印象派の絵画のような風景は、観る者それぞれの心にある郷愁を優しく撫でる暖かみに満ちている。

ゼロ年代からデジタル撮影が主流となり、フィルム撮影という文化が少しずつ消えていく中で、しかしだからこそテン年代以降、敢えてこの手法を意識的に選択する若手作家が増え始めている印象を受ける。その過程において特徴的なのは、フィルムの感触はそれ自体が郷愁としての意味を宿すこととなっている点だ。今作は正にこの特徴を巧みに利用している作品と言えるだろう。回想に入るたび映像の質が切り替わる形式は、この過去がイネスの頭の中にある映像であるのだということを何よりも饒舌に語る。

更にこの映像に挿入されるものが存在している。回想が繰り広げられる最中、突然画郭が変わり、また別の質を伴った映像が現れるのだが、それはイネスの持つカメラが撮す光景であると分かる。使い方をよく分かっていない故に、カメラはグラグラと揺れ動き、焦点も合わないまま彼女はトマスたちが草むらで遊ぶ姿が映し出される。そしてその奥で何か自分にはよく分からないことをするテッサの姿をも捉えられる。この映像はイネスの回想とは微妙な誤差を持っている。後者があくまで頭の中の映像でありそれイコール現実ではない一方、前者は記録された映像であるゆえにある側面の現実がそのまま映し取られているといえる。だがこの誤差こそが記憶の層として重なりあい、物語は重曹的な意味を獲得していく。

そしてもう1つ、今作には彼女から隔たった映像もまた現れることに気づくはずだ。例えばイネスがいるコテージを外から映したロングショット、森の何処かで大きな枝がズドンと落ちる光景、そういった物はイネスが経験し得ない光景として提示される。普通このような映像は、一人称として進む物語において話を展開させるために、それを偽装し仕立てあげられる三人称的映像として見なされ、例え語りから逸脱した一貫性のないとしても許容されるが、フィルムの異化効果はこれにすら正統な理由を宿す。それはつまり題名にもある湖の思念なのだと。イネスの回想には絶えず湖や空気、闇の思念が現れる。まるで彼女が過去を思うごとに、記憶の中にあるそれらが自分たちの記憶をまた思い出し、それがフィルムに焼きついていくとでもいうようにだ。語りの逸脱は今作において一貫性のなさやsuspencion of disbeliefに行き着くことはない。むしろ深遠たる謎として物語の核となっていると言える。

そして複数の記憶や思念が織り合わされていく中で、イネスはある場所に辿り着くこととなる。彼女の抱く全ての不安の奥には、自分が子供の頃に突然姿を消した父親の存在がある。ただ数枚の写真だけを残して消え去った父、ある1枚には昔気質のカウボーイという扮装をした彼が写り、ある1枚には小さな自分の頭を撫でる彼の姿がある。イネスはこの2枚に固執し続ける、何故ならここにしか父の思い出はないからだ。

過去パートが記憶の形式をめぐる物語ならば、現代パートは記憶の内容をめぐる物語だ。イネスと母親の関係性がぎこちない理由の最たるものはつまり父/夫の存在なのだ。私たちの中には回想の時間設定などから彼が、アルゼンチンの軍事政権下における“汚い戦争”によって失踪したのでは?と予想できるかもしれないが、監督はこの問題をもっと個人的な、理由を話したくない母/理由を知りたい娘の対立に収斂させながら物語を進める。それを象徴するのがあるチャットシーンだ。イネスがパソコンで父の写真を見ている時、彼女を心配したテッサがメッセージを送ってくる。最初は差し障りない会話を繰り広げながら、イネスの現在の境遇について話が及ぶ時、二人の言葉は尖り始め、とうとう喧嘩となってしまう。その時メッセージを送りながら、イネスは父の写真を眺め続ける。彼の姿を拡大し、顔を拡大し、荒くなってゆく画質の中に彼女は父の瞳を見る、そしてその隣には母の怒りがポップアップするのだ。パソコンというテクノロジーを通じて、過去と現在が拮抗を遂げる様はその淡々たる流れに反して異様な緊張感に満ちている。

“La idea de un lago”はこうして絶えず2つの時間が混合と衝突を繰り返すが、これを牽引力としてイネスは記憶をめぐる旅路を進み続ける。その時彼女が頼りにするのが写真だ。時間の一瞬を切り取るメディアであり、彼女はこれで記憶を捉えようとする。その行為は映画作家としてのMumenthalerの姿と重ねることが出来るかもしれない。映画は写真として切り取られた一瞬一瞬を繋ぎあわせることによって、大いなる時間のうねりを作り出すメディアだ。この映画においてMumenthalerはあの2枚の写真を起点として時間の新たなる道筋を作り出している。それがイネスの旅路と繋がることで、彼女は確かに真実へと進んでいくことが出来る。

そしてその道筋は観客である私たちへも続いていく。劇中、車の傍らでポーズを決めるイネスの父の姿を写した写真が現れる。それが突然父と車だけがスッと消え去り、あの色彩豊かな湖畔の風景だけが画面に残ることとなる。そこに小さなイネスがやってくる。彼女の視線は前を向き、まるで私たちを見据えるような素振りを見せるが、そんなイネスが近づき、他ならぬカメラのレンズに息を吹きかけるのだ。真っ白に染まった画面には”映画の世界とあなたの世界が繋がってないなんて誰が言ったの?”という囁きが聞こえてくるようだ。湖の記憶がイネスの記憶に作用するように、この映画それ自体が私たちの記憶にうねりをもたらす。遥かに過ぎ去ったはずの喜びや悲しみ、あの日見ていた太陽や水の揺らめきへ再び旅立つための道を、この“La idea de un lago”は私たちにくれるのだ。

アルゼンチン映画界を駆け抜けろ!
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