鉄腸野郎Z-SQUAD!!!!!

映画痴れ者/ライター済藤鉄腸のブログ。日本では全く観ることができない未公開映画について書いてます。お仕事の依頼は 0910gregarious@gmail.com へ

「ミッション・インポッシブル:ローグ・ネイション」を観たよ、すごい面白かったよ(ネタバレしかない)

ミッション・インポッシブル:ローグ・ネイション(以下インポロネイション)を観た。が、お盆を舐めていた。午後1時の回を見るはずが午後1時起床、まあ次があるから良いやとゆっくり身支度を整え、にんにくの効きまくったペペロンチーノを優雅に啜りながら午後4時回の残席を確認したら、もうC列から前しか残っておらず、お盆とトムの底力を知った。急いでネット予約をし、劇場に向かい、そしてメガネを忘れたのに気付く午後3時45分。結果的にC列前しか空いていなかったおかげで、H列真ん中でスクリーンが全く見えない、だとか、そういう致命的事故を避けられたんだけども、うん、何だかそんな盆。

視界は薄ぼんやりとしていたが、製作会社のロゴと共にあのテーマが流れ始めると、何だか早くも涙が出そうになった。この前は痔という爆弾を抱えた少女の青春を描いた映画を観て泣いてしまい、涙腺がかなり緩みだしているのを感じる。と思ったらファーストショットは芝である、更にサイモン・ペッグが芝から飛び出し、ホークアイは中間管理職化しているし、ヴィング・レイムスはマレーシアからゲスト出演、そう来たらヘイ、ヘヘイ、トム、トムは、トムどこ、トム、トム……トム!(デデーーーーン!!!)って出るかと思ったら、あっトム!(シャシャッ)って結構軽くて1人で吹き出してしまったのだが、そこからまさかの予告の1番ヤバい飛行機手掴みシーンになったのにトムの凄みを感じたし、その後、2オマージュの激痛横っ飛びが出たもんだから、もう冒頭から心掴まれてしまった(えっ、横っ飛びは2じゃなくて3?何のこと言ってるの?ジョン・ウー男たちの挽歌の監督がなに?えっ??)

でもトム早くも捕まる。トムの乳首を仰ぎショットで撮ってたね。トムと、あと、彼が夫役だったらオスカー主演女優賞が獲れるって噂のアゲメンなアレック・ボールドウィンって4歳しか違わないんでしたっけ、ボールドウィン背広バッツバツやん、「マイアミ・ブルース」の頃のキレたナイフっぽさ何処行ったって感じで、年の取り方こうも違うかって色々何か思ってしまった。あとレベッカ・ファーガソン、というかイルサ、格好いい、黄色いドレスの似合いようったら神々しかった、水着の時、かなり筋肉質な身体が見てとれて、おおっ!と。トムもファーガソンも健康的な肉体美、私も何だか鍛えなくちゃいけないなこれは……とか見ながら思ったものだが、今こうしてベッドに転がってスマホで感想を書いている通り、鍛える気なんか実際はサラサラないです。

オペラでの戦闘シーン、あれ面白かった。会場の入り組み様をサスペンスとして上手く絡めていたかと思えば、舞台遥か上での、目が異様に離れてる爬虫類系雑魚1とトムのバトル、オペラとか流れて洒落ているのに、舞台装置がゆっくり上行ったり下行ったり、その度リズムが止まって妙な可笑しみが込み上げてくるトコが好き。もちろんイルサの手練れた銃の扱い方とか、更に構えかたなんか身体に通った確固たる芯の存在を感じてCooooooooolって感じだった。

今回は帰るべき国を失ったトムとイルサ、陽と陰の交わりを中心に描いていたのが良かった。トムと愉快な仲間たちの活躍も魅力的だけれど、これが余りに出すぎてたらインポロネイションあんまり好きじゃなかったかもしれない。だって何か「僕はトムの友達だろ!」とか「トムは俺のダチだぜ」とか何か今までこんな感じだったっけ?と思うほどホモソ感があったから。限りなく「ワンピース」だとかが提示する仲間像に近くなってなかった?そういうのあんまり好きじゃないんだけども、受容出来たのは自分の中で2つ理由があって、まず1つがトムのカリスマ性、個人的にもうイーサン・ハントとトム・クルーズを分けて考えられないんだけども、トム・クルーズ、メイキングとかプレミアとか色々見ても超良い人だし、アクションめっちゃこなして格好良いし、 イーサン・ハントも1のワンマンショー的活躍から虜で、今回も冒頭からしてヤバいし、この人がリーダーだったらそりゃメンバー同士の関係も密になりますわって、もうトムの存在感は突き抜けてる。もう1つはイルサがホモソ内の紅一点的扱いではなかったこと、ホモソIMFからは完全に独立していて、彼女は個であって、彼女なりの意志があり、その上でトムたちと共闘・対立を繰り返すのが良かった。あのバイクチェイス中の、道路真ん中仁王立ちのあの並々ならぬ決意はいい、すごくいい。

Twitterでインポロネイションは「ジュラシック・ワールド」と違ってベクデルテスト通らないけどそこがベクデルテストの欠点という話を見かけ、こういうの前にも見たなとか思ったが、アレだ「パシフィック・リム」の時にも同じことが話題になってた。それで生まれたのがマコ・モリ・テストで、1)少なくとも女性キャラが1人出る、2)その女性が彼女自身の物語を持っている、3)その物語は男性キャラを支えるものではない、ってそういうテストで、イルサはこのマコ・モリ・テストを正にパスしてる素晴らしいキャラだったなっていう。

悪役のショーン・ハリスね、メガネかけてなくて、何かサイモン・マクバーニーと見分けつかなくて、何か同じようなメガネしてなかった?メガネかけてないから途中メガネの見分けがつかなくてホント、イルサがレッドボックスのUSB届けるシーンとかあれ?????とかなってしまったが、声、最初から声に注目、というか注耳?しておけば良かった。何だか声がすごい高いのねあの人、あと掠れてる、多分1,2オクターブくらい音を下げるとアーロン・ポールと同じような声になりそう、掠れ方が車のエンジン吹かす音っぽいんですよね、私の印象ですけど。でもラストあれで良かったんだろうか、トムが「銀行口座の番号全部暗記した俺と一対一で殺りあおうぜ!」って煽ってきて、それに乗って1人で来てトム追い詰めたと思ったら、ガラスにブチ込まれて「俺たちがIMFだ!」えっ……となった、あそこは、全然1人じゃない。

ショーン・ハリスの最後はあんまりだけど、ラストがトムじゃなくホークアイバツバツボールドウィンなのは、何と言うかクリストファー・マッカリーの余裕だとか続編あるから待っててね!という物をビンビンに感じさせて、かなり好き。シリーズは一応全部観ているが、デ・パルマ印の1とタメを張るくらい好きな一作になった。今後も楽しみ、なんだけども、トムがアクション頑張りすぎて“【速報】俳優トム・クルーズ氏が死去。ミッション・インポッシブル新作撮影中に事故”とかいうヘッドラインを見るのはマジで嫌なのでほどほどにして欲しい、ほどほどに。

あと最後に、インポロネイション観てからシネコンのトイレでするウンコはとても気持ちが良かった、終わり。


飛行機手掴みシーンとか観てる時、私もこういう顔してた