トーマス・イーガン(「ゲッタウェイ スーパースネーク」イーサン・ホーク)は朝起きる、1階に降りる、朝食を食べる、車を運転する、基地につく、席に座る、液晶を見る、液晶を見る、ドリンクを飲む、液晶を見る、ボタンを押す、10数える、爆発する、死体を数える、休憩する、液晶を見る、液晶を見る、車で家に帰る、子供の宿題を見る、妻モリー(「アメリカン・パイ3：ウェディング大作戦」ジャニュアリー・ジョーンズ)とキスをする、ベッドで寝る、
朝起きる、洗面所に行く、酒を飲む、朝食を食べる、モリーとキスをする、車に乗る、基地につく、席に座る、ボタンを押す、8数える、爆発を見る、死体を数える、液晶を見る、液晶を見る、上司のジョン(「ときめきセクシーチャンス／ビキニ・ショップ」「エンドレス・ラブ〜１７歳の止められない純愛」ブルース・グリーンウッド)と話す、休憩する、液晶を見る、家に帰る、息子がサッカーするのを眺める、トーマス・イーガンは夕食を食べる、朝起きる、ゴミを出す、席につく、ボタンを押す、ボタンを押す、ボタンを押す、車に乗る、酒を飲む、
家に帰る、モリーとセックスする、朝起きる、空を見上げる、車を運転する、酒を飲む、ボタンを押す、休憩中に同僚のジョセフ(「ザ・ホスト 美しき侵略者」ジェイク・アベル)と話す、いつだってアメリカは“大魔王”なんだよ、液晶を見る、液晶を見る、車を運転する、空を見上げる、モリーと話す、娘と話す、息子と話す、10数える、死体を数える、休憩する、7数える、死体を数える、朝起きる、酒を飲む、車を運転する、酒を飲む、液晶を見る、ドリンクを飲む、液晶を見る、車を運転する、酒を買う、酒を飲む、娘と話す、酒を飲む、ベッドで寝る、
ベッドで寝る、死体を数える、死体を数える、酒を飲む、スアレス(「処刑教室」ゾーイ・クラヴィッツ)と話す、ジョンと話す、液晶を見る、液晶を見る、液晶を見る、液晶を見る、液晶を見る、液晶を見る、ボタンを押す、10数える、ボタンを押す、8数える、ボタンを押す、ボタンを押す、車に乗る、ベッドで寝る、朝起きる、洗面所に行く、顔を洗う、朝食を食べる、空を見上げる、車を運転する、基地につく、席に座る、液晶を見る、液晶を見る、ボタンを押す、10数える、爆発を見る、死体を数える、液晶を見る、休憩する、液晶を見る、ボタンを押す、8数える、爆発を見る、死体を数える、液晶を見る、車に乗る、家に帰る、家族で過ごす、ベッドで寝る、朝起きる、洗面所に行く、顔を洗う、朝食を食べる、ゴミを出す、ダンと会う、彼が言う――夢のような生活だよな！
……………と、そんな淡々と異常な日常を描く作品だったらもっと好きだったかもしれないのだが、これ「アメリカン・スナイパー」の良かった所を全てスポイルしてしまったような作品だった。これ聞きよがしにロックをガンガン流して、ほらイーサン・ホークが狂っていきますよ！皆さんお待ちかね、爆撃して人殺しまくったイーサン・ホークが狂っていっちゃいますよ！！！という演出には正直言って辟易してしまった。重い倫理的問題について切り込む意味では良いのだが、アンドリュー・ニコルの、演出が、これはない……[C-]
