2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
最近は余り聞かれなくなったが、日本で一時期"オレオレ詐欺"という奴が流行った。電話口で孫を騙ってお爺ちゃんお婆ちゃんからお金をせびるあの詐欺である。今回紹介するCyril Schäublin監督作"Dene wos guet geit"は外国にも同じような詐欺があるのだなと思…
さてさて、最近このブログではテン年代におけるブルガリア映画の隆盛について何度か記している。例えばRalitsa Petrovaの"Godless"にGrigor Lefterovの"Xristo"など頗る質の高い作品が数多く作られている訳だが、顕著なのはそのどれもがブルガリアという国の…
ライ・ルッソ=ヤング&"You Wont Miss Me"/23歳の記憶は万華鏡のように ライ・ルッソ=ヤングの略歴および前作についてはこの記事参照。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。私たちを構成する感覚の中で映画と最も相性がいいのは当然視覚だろう。スクリーンに映…
さてジョージア映画である。最近話題となっているのが、このブログでも紹介したナナ・エクチミシヴィリ(ブログ記事読んでね)による第2長編"My Happy Family"だ。3世代同居で家族の些事に負われ続ける女性が、一人で生きることを決意したことから巻き起こる悲…
さてマケドニア共和国である。旧ユーゴスラビアを構成する一国であったこの国、映画界では余り目立たない存在だ。この国から巣立った有名監督には「ビフォア・ザ・レイン」の監督ミルチョ・マンチェフスキがいるが、正直言って他には全く思いつかない。今回…
ゼロ年代後半、オーストラリアから現れた実録犯罪映画「ウルフ・クリーク」は全世界を震撼させた。それに続いて現れたのが「アニマル・キングダム」と「スノータウン」という凄まじい密度を持った犯罪映画であり、この3本はオーストラリア映画界の名声を高め…