クロアチア映画
Twitterで"ユーゴスラビア映画とかになると、もう何を見ていいかわからないな"という呟きを見かけた。映画批評家がそう途方に暮れるくらいなのだから、普通の映画好きはもう何が何だかという感じだろう。なので1つくらいユーゴスラビア映画を観るための指針…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
さて、このサイトでは2010年代に頭角を表し、華麗に映画界へと巣出っていった才能たちを何百人も紹介してきた(もし私の記事に親しんでいないなら、この済藤鉄腸オリジナル、2010年代注目の映画監督ベスト100!!!!!をぜひ読んで欲しい)だが今2010年代は終…
ユーゴ紛争が勃発してから約30年もの時が経つことになった。この頃に祖国から去らざるを得なかった若者たちも、今や中年世代となっている。そして故郷に残った親世代の人々は老いて、独りで行動することも難しくなったゆえに、彼らは自身の親を介護せざるを…
人間はこの世に産まれた瞬間、つながりに取り込まれることを宿命付けられる。国や町といった大きな共同体から、友人や職場などの小さな関係性までつながりは何処にも存在している。中でも家族という関係性は、良きにしろ悪しきにしろ個人の形成に大きな影響…
アンドレア・シュタカ&“Das Fräulein”/ユーゴスラビアの血と共に生きる アンドレア・シュタカの経歴、及び長編デビュー作"Das Fräulein"については上記の記事を参照。"Das Fräulein"がロカルノ映画祭で金豹賞を獲得したのは2006年のことだ。しかしアンドレ…