ポーランド映画
さて、このサイトでは2010年代に頭角を表し、華麗に映画界へと巣出っていった才能たちを何百人も紹介してきた(もし私の記事に親しんでいないなら、この済藤鉄腸オリジナル、2010年代注目の映画監督ベスト100!!!!!をぜひ読んで欲しい)だが今2010年代は終…
ホラーという映画ジャンルは、他のジャンルよりも多くかつ意識的に、この世に存在する恐怖を隠喩的に描いてきた。最近の映画でいえば「クワイエット・プレイス」はドナルド・トランプに代表される不寛容が台頭する世の中で親として子供を育てることの恐怖を…
あなたはズジスワフ・ベクシンスキーという画家を知っているだろうか。名前は知らないかもしれないが、この絵を見たならば“ああ!”と恐怖と共に思い出すかもしれない。そう彼は3回見たら死ぬと言われる絵画など、おぞましい作品を多く描いてきた画家なのであ…
Katarzyna Rosłaniecは1980年にポーランドのマルボルクに生まれた。グダニスク大学で学んだ後は、ワルシャワ映画学校、アンジェイ・ワイダ映画学校などで勉学に励み、映画に対する技術を養っていく。そして2009年には初の長編作品"Galerianki"を監督し、消費…
最近のポーランド映画界を見ていると、今までにないポップな感性を持った若手作家が現れ始めているのを感じる。例えば以前紹介したクバ・チュカイはディズニー映画などのカートゥーンから濃厚に影響を受けた作品“Baby Bump”(紹介記事)で以て思春期の性を描き…
映画においてデビュー長編にはその監督の全てが宿る。この物言いは元々小説に向けられる物だが、私としては映画において最も顕著ではないかと思っている。何故なら映画は他の芸術作品に懸けるコストの大きさが違う。映画はとにかく金がかかる、最低でも数百…
映画において電子音楽は何を担ってきたのか。ダリオ・アルジェント作品ではゴブリンが奏でる冷たい響きは美しき恐怖を更に崇高なものとしてくれたし、タンジェリン・ドリームはマイケル・マンやウィリアム・フリードキン作品に一種崇高なスリルを宿していっ…
ポーランドの映画監督といえば「灰とダイヤモンド」アンジェイ・ワイダ、「サクリファイス」アンドレイ・タルコフスキー、個人的には去年の「毛皮のヴィーナス」がすごく好きなロマン・ポランスキー、「デカローグ」クシシュトフ・キェシロフスキ、今年トロ…