コロンビア映画
3月4日からタイの映画作家アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作「メモリア」が日本でも上映されている。今作は彼がタイ国外で撮影を行った初めての作品だが、彼が撮影地に選んだ国こそが南米のコロンビアだった。私は映画批評家としても、いち映画ファン…
2019年はコロンビアがスペインから独立して200年という記念の年であり、コロンビア各地で独立を祝う式典が開催された。そこでその立役者として式典の中心にいた人物がシモン・ボリバルだった。“南アメリカ解放の父”と称されるラテンアメリカの独立運動の指導…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
さて、日本の映画批評において不満なことはそれこそ塵の数ほど存在しているが、大きな不満の1つは批評界がいかにフランスに偏っているかである。蓮實御大を筆頭として、映画批評はフランスにしかないのかというほどに日本はフランス中心主義的であり、フラン…
さて、コロンビア映画界において私が注目してきた映画作家が2人いる。まずはLaura Huertas Millánだ。彼女はフランスを拠点としながらも、コロンビアに広がる現在や過去を見据える作品を多く作ってきた。そしてもう1人がCamilo Restrepoだ。彼はコロンビアと…
さて、コロンビアである。この地では60年代からつい最近まで政府軍と反政府軍による内戦が続いていた。それはコロンビアの大地に、コロンビアに生きる人々の心に深い傷を刻みつけていった。ゆえにこの国の映画作家たちは様々な形でこのテーマについて扱って…
皆さんはコロンビアと聞いて何を思い浮かべるだろうか? ラテンアメリカの一国、麻薬戦争、最近は「彷徨える河」や「土と影」などが評判となっている故に、人間と自然の関係性が密接な場所とそんなイメージを持っている方も多いかもしれない。だが今回紹介す…
私はChloé Robichaud監督の"Sarah Prefers to Run"という映画がものすごく好きだ(レビューはこちら)。走ることだけに青春を懸けている少女が自身のセクシュアリティと向き合わざるを得なくなるというカナダ映画で、数ある現代カナダ映画を観てきたがマジでそ…
活気著しいラテンアメリカ映画界でも、にわかに頭角を現し始めているのがコロンビアだ。2015年のカンヌ国際映画祭でチロ・ゲーラ監督の「大河の抱擁」がカンヌ監督週間最高賞を受賞、さらにセサル・アウグスト・アセベド監督の「土と影」が才能ある新人監督…