ポルトガル映画
さて、カーボベルデ共和国である。まずカーボベルデって何処だよ?っていうと、北アフリカの西の沖に位置している。共和制の島国で、元々ポルトガルの植民地であった故にポルトガル語が公用語になっている(カーボベルデ・クレオール語も公用語)文化について…
群雄割拠のポルトガル映画界、このブログでも多くの映画作家を紹介してきたがまだまだ若き才能は存在し、その中でも特に紹介したいと思っている作家が2人ほどいる。まず1人がLeonor Telesだ。彼女の短編"Balada de Um Batráquio"はポルトガルに住むロマに対…
さてギニアビサウ共和国である。正直言うと今回紹介する映画を観るまで、そもそもギニアビサウ共和国の存在を知らなかったのだが、意外とそういう方も多いのではないだろうか。西アフリカに位置する共和制国家で、アフリカ大陸の西の端に位置している。ポル…
夏休みと言えば海やプールで泳ぎ、誰かと花火を見たり、クーラーのかかった家でアイス食べながらゴロゴロしたり、とにもかくにも自分のやりたいことが何でも出来る長い長い休みだ。だが夏休みに突入した後、実際やれることもやりたいことはそう多くないこと…
老いは人々から様々な物を奪い去っていく。足が動かなくなる、視界がボヤける、腰が曲がったままになる……体の機能が衰えるごとに自然と行動範囲は狭まっていき、それはまた世界が小さくなっていくことを意味する。そんな世界においては、昨日は今日の繰り返…
あなたは"崇高"としか形容できない何かを目の当たりにしたことがあるだろうか。私は日本未公開映画の中だと、ペマ・ツェテン監督の「タルロ」(この記事を読んでね)には心底驚かされた。主人公の羊飼いはチベットの険しい渓谷で羊を育てているのだが、そこに…
この前、リンカーン・センターで"American Friends"という特集が行われた。この特集は、世界を股にかけ活躍する4人のアメリカ人監督Gabriel Abrantes, Daniel Schmidt, Benjamin Crotty, Alexander Carverの作品を上映するもので、彼らが共同で作り上げた短…
つい先日、リアルサウンド映画部にポール・トーマス・アンダーソンの新作ドキュメンタリー"Junun"についてのレビューを寄稿(このページを読んでね)したのだが、そこで私は配信サイトMUBIについて書いた。PTA自身がこのサイトの利用者だったのがきっかけで、…
ミゲル・ゴメスやジョアン・ペドロ・ロドリゲスなど、日本でも着々とポルトガル映画の受容が進み始めている。しかし見過ごされていく存在は必ずそこにいる。Tiago Guedes, João Nicolau, 「熱波」や「家族の灯り」の製作者としてではなく監督としてのサンド…