私の好きな監督・俳優
当時日本でも報道されていたが、2024年にバングラデシュでいわゆる七月政変が勃発した。まず公務員の採用枠において、1971年の独立戦争を戦った退役軍人の家族が優遇されるというクォーター制度がこの国に存在していた。2018年には同制度の改革を求める市民…
さて、ソロモン諸島である。南太平洋はメラネシア地域に位置する、6つの主要島と約1000もの島々から構成された島嶼国だ。人口は約70万人で、公用語としては英語と、英語ベースのクレオール言語であるピジン語が使われている。世界的には太平洋戦争の激戦地と…
さて、ナガランド州である。インド北東部にある8州のうちの1つとして険しい山岳地帯に位置している州で、東にはミャンマー、北にチベットと中国、西にブータンとネパール、南にバングラデシュが隣接している。ミャンマーにも分布するモンゴロイド系の民族で…
さて、南チロルである。ヨーロッパ中部、そのオーストリアとイタリアにまたがるアルプス山脈東部にチロルと呼ばれる地域があるのだが、南チロルは名前の通りその南側に位置している。現在はイタリア領でトレンティーノ=アルトアディジェ自治州となっている…
さて、シッキム州である。ここはインド北東部に位置する州でありブータン、チベット、ネパールといった国々と国境を接している。ヒマラヤ山脈の一部であり世界で3番目に高いという8,586mもの標高を誇るカンチェンジュンガは、この州で最も有名なものかもしれ…
さて、マニプール州である。インド北東部に位置する州の1つであり、ミャンマーとの国境沿いに位置している。州都はインパール、日本人が聞くと何とも言い難い気分になる第2次世界大戦におけるあの激戦地は実はここに位置していたりする。そして住民にはチベ…
移民たちの姿を描きだす作品は枚挙に暇がないだろう。よりよい未来を求めたため、その土地の文化に惹かれたゆえ、戦火を逃れるため、パートナーの故郷へ移住するため。様々な理由から人は生まれ育った国とは違う国へと移住し、移民となるわけだが、流動性が…
2017年、映画監督であるNina Paninnguaq SkydsbjergとSofie Rørdamの2人はグリーンランドにある更生施設を取材することになる。犯罪を犯したがゆえに何かと偏見を持たれがちな収容者たちだが、彼らの実際の生活や本人たちの声を一般の人々に伝えたいというの…
さて今回紹介するThanvir Chowdhury監督のバングラデシュ映画“Kaffarah”(ベンガル語原題“কাফফারা”)、この映画の主人公であるショフィ(Raihan Uddin)はバングラデシュの地方に位置しているモスクで、イマームと呼ばれる指導者的立場として尊敬される人物だ。…
さて、キルギスである。中央アジアの一国であるこの国において映画といえば、日本で何作も作品が上映されている巨匠アクタン・アリム・クバトだろう。だが彼の作品以外にはキルギス映画が思い浮かばない人が、ほとんどではないだろうか。斯く言う私も、この…
さて、マルタ共和国である。この地中海に浮かぶヨーロッパの小さな島国には世界中から観光客が集まりその風光明媚さを楽しんでいる。さらに日本からも観光はもちろん、英語留学に訪れる人が多いというのはよく聞くところだ。これと同時に周辺のヨーロッパ諸…
世界最新の映画を追っていく中で、アラブ首長国連邦(UAE)において今女性監督によるジャンル映画が胎動を始めた予感がある。この国は自国初の長編映画が1988年制作、自国の映画が初めて劇場で上映されたのが2005年と大分遅咲きなのだが、2023年にこの国からか…
親子関係というものは創作において尽きせぬオアシスだろう。映画に関してだけでも、私がわざわざ名前を挙げずとも読者それぞれで頭に浮かぶ作品があるはずだ。そこにおけるサブテーマも千差万別なら、さらに作られた国も様々ではないだろうか。親子関係とい…
社会主義政権時代、ユーゴスラビアにおいてはパルチザン映画が多く作られていた。パルチザンというのは他国の軍隊による占領支配に抵抗した非正規軍のことであり、ユーゴでは特に枢軸国の支配に抵抗した共産主義者主体の勢力を指している。第二次世界大戦時…
歴史は勝者によって描かれる。そしてその勝者というのは社会における多数派である場合が多いゆえに、力を持てない少数派は歴史から消されて後世で語られることも必然的に少なくなる。ここにおいてクィア理論は、そんな多数派の歴史を性的少数者の視点から描…
この前、鉄腸ブログで“Perla”というスロヴァキア映画を紹介した。社会主義国家に、そして東欧に生まれ落ち、この地を故郷として生きざるを得なかった者たちの受難を描きだす壮絶な政治的メロドラマであり、2025年の“東欧映画”を語るうえで今作が提示した絶望…
さて、チェコスロヴァキアである。1918年から1992年にかけて中央ヨーロッパに存在した国だが、1948年からはチェコスロヴァキア共産党による社会主義国家となりそこから隔絶と抑圧、相互監視に満ちた時代が続くことになる。一時は自由への機運が高まり“プラハ…
カザフスタンにはイングーシ人という少数民族が住んでいる。北カフカースにそのルーツを持つイスラム教スンナ派である彼らは独自の文化や言語を持っており、ロシア連邦内には彼らの国であるイングーシ共和国も存在している。ではそんな彼らが何故ユーラシア…
さて、リトアニアである。この国は歴史を通じて列強国に翻弄され独立と併合を繰り返す年月が続いていた。そんな中で1991年にソビエト連邦による長きに渡る植民地化から脱してリトアニアは悲願の独立を果たして今に至るわけだが、この独立においては市井の人…
さて、釜山国際映画祭である。東アジアで最大規模の映画祭なわけだが、ここのプレミア上映作を観ながら思うのは、東京と並んでマジに玉石混交ということだ。今年も幾つも作品をFestival Scope Proで鑑賞したが“これはアカンわ”と思う作品が多かった。だが同…
ここ最近、鉄腸ブログではガリシアやカタルーニャ、バスクといったスペインにおける自治州、まあ有り体に言えばスペイン、いやカスティーリャに植民地支配されている地域の映画を紹介してきた。それはこのブログでは日本や世界において無視されがちな地域の…
さて、ガイアナである。ラテンアメリカでもカリブ海に面し、スリナムと仏領ギアナを合わせてギアナ三国と呼ばれ独自の立ち位置にあるこの国だが、ガイアナといえば何にしろこの国に存在したカルト宗教である人民寺院とその惨たらしい末路ばかりが言及される…
さて、マヨルカ島である。この島はスペインの東、地中海西部のバレアレス海に浮かぶ島である。メノルカ島やイビサ島と並んで観光名所として名高い場所であり、地中海の宝石と呼ばれるほどに風光明媚な土地でもある。ここを舞台にした作品は日本においてNetfl…
さて、フェザント島である。フランスとスペインの国境、そこに流れるボダソア川にはフェザント島と呼ばれる島があることをご存知だろうか。ここではヨーロッパ史を通じてこの二国の対立と融和の歴史が紡がれてきており、今は両国の主権の下にある共同統治領…
さて、ナミビアである。この国にはカパーナと呼ばれるソウルフードがある。屋台で提供される、客の目の前で牛肉を切って鉄板で焼くというなかなか豪快な焼肉の一種である。ナミビアの人々は昼食としてこれを食べたり、夜にはアルコールと一緒にこれをかっく…
さて、思想には極端さが付きものだろう。何事も理念=言葉で理解しようと思えばそれはいつしか現実から乖離していく。しかしこれに批判的になり実践を成そうとすると、理論に引きずられて現実の問題に対して明らかにズレた行動に移りかねない。そうして破綻を…
チェコにはスロバキア人やウクライナ人といったスラブ系民族に次いで、実はベトナム人たちが多く住んでいる。人口数に関しては記事によってまちまちだが、この記事によればチェコの総人口の1%を占める約10万人ものベトナム人が住んでいるらしい。ヨーロッパ…
さて、ベトナムである。日本でもこの国の新鋭に関しては数多く紹介されているだろう。例えば「その花は夜に咲く」のアッシュ・メイフェアや「ソン・ランの響き」のレオン・レに「黄色い繭の殻の中」のファム・ティエン・アンなどなど、東南アジアでは紹介は…
さて、コソボである。ユーゴ内戦を経て後の2008年に独立を果たしたコソボは未だに国として若い。これゆえに国際的な信用度が相当に低く、国民は満足に海外へと渡航することもままならない。その煽りを矢面で受けざるを得ないのが前途ある若者たちだ。ただの…
ペルーの首都であるリマ南東部には“VRAEM”と呼ばれる地域がある。ここはペルーにおけるコカイン栽培の拠点の1つであるとともに、ペルーの極左ゲリラ組織であるセンデロ・ルミノソが拠点としている場所でもある。この紛争地域では密売組織やゲリラ組織と、ペ…