鉄腸野郎Z-SQUAD!!!!!

映画痴れ者/ライター済藤鉄腸のブログ。日本では全く観ることができない未公開映画について書いてます。お仕事の依頼は 0910gregarious@gmail.com へ

ニコラス・ペレダ&"Juntos"/この人生を変えてくれる"何か"を待ち続けて

米インディー映画界にはマンブルコアというジャンルがある、いやあったと言うべきだろうか。まあこのブログを読んでくれている方にはお馴染みだろうが(知らねーよって人は"マンブルコア"でググるこちらの記事を読んでね)、まあアレだ、ゼロ年代、お金がない若者たちが友人同士で集まって共同生活して、すごい何かダラダラしてる姿を撮影したら、映画祭で凄い評価されて、そういう映画がガンガン作られてとうとうムーブメントにまで発展したとそういうことだ。去年にはジョー・スワンバー「ハンナだけど、生きていく!」が足掛け10年の末にとうとう公開されたりと、やっと日本でもマンブルコア受容が成された、まあ本国じゃマンブルコアって言うのもう止めようやとか言われてるけど。

さて今回紹介するのはそんなマンブルコア映画、かと言えばもちろん違う。さっき張った記事にも書いたが、私はそれ以降の米インディー映画にしか興味がないからだ(まあ、マンブルコア受容が始まって映画ライターが烏合の衆のように、このムーブメントについて書くと思ったら全然なんで、私が書いてもいいとは思うけども)じゃあ今回何を紹介するかと言えば、アメリカの隣国メキシコにおいて、一人でマンブルコアを担う孤高の映画監督、彼を紹介したい。ということで今回はニコラス・ペレダ監督と彼の第2長編"Juntos"を紹介していこう。

ニコラス・ペレダ Nicolás Peredaは1982年メキシコに生まれた。メキシコ人とカナダ人のハーフで、トロントのヨーク大学で映画について学ぶ。デビュー作は2007年の長編映画"¿Dónde están sus historias?"、ガビーノという名前の青年が祖母の農場を守るためにメキシコ・シティへと赴くが、その町でメイドとして働く母親テレサと再会し……という作品で、自身の友人であるガビーノ・ロドリゲスをガビーノという名前そのままに役に据えるという今後に繋がる要素が今作で既に見られる。ちなみにガビーノ・ロドリゲスは、キャリー・ジョージ・フクナガ監督のデビュー長編「闇の列車、光の旅」において主人公を追う少年スマイリーを手助けするアゴのしゃくれたギャング役と言えばピンと来る方もいるかもしれない。このブログにおいてはフランドルの映画作家Gust van den Bergheがメキシコで撮影した"Lucifer"を紹介(この記事を読んでね)、ロドリゲスはアゴのしゃくれたルシファー役を好演している。


この人がガビーノ・ロドリゲス、観たことない????

2008年には田舎町に住む兄弟の姿を描いた短編ドキュメンタリー「土への取材」(そう、これだけ日本の映画祭でも公開されているのである)でヴィーラ・ド・コンデ国際短編映画祭の作品賞を獲得、そして2009年には第2長編"Juntos"を手掛けるが、キャリアをザッと見ていきたいので紹介はもう少し後で。ペレダ監督はかなり精力的に作品を製作しており、同年には第3長編"Perpetuum Mobile"を手掛けている。今作も主人公はガビーノ・ロドリゲス演じるガビーノ、トラック運転手である彼はメキシコ中を走り、様々に奇妙な人々との交流を果たす……この作品はブラジル・グラマド映画祭のラテン映画部門で監督賞・男優賞、グアダラハラメキシコ映画祭では最優秀メキシコ映画賞を獲得する。

そしてペレダ監督は更に作品を手掛けていく。2010年にはドキュメンタリー"Todo, en fin, el silencio lo ocupaba"と劇映画"Verano de Goliat"の長編2本を同時に監督する。前者はパフォーマンス・アーティストや政治活動家と共に監督たちがとある舞台を上演する様をモノクロで描き出した作品、そして後者はメキシコの田舎町を舞台にして様々なキャラクターが――その中にはもちろんガビーノや彼の母であるテレサもいる――織りなす群像劇で、バルディビア国際映画祭で作品賞を、更にヴェネチア映画祭オリゾンティ部門でも作品賞を獲得し、彼の名声は確固たるものとなる。

だが彼の快進撃は止まらない。2012年には"Los mejores temas"を発表、今作の主人公はエミリオという50代の男、彼は妻のテレサと息子のガビーノの元へと15年振りに帰ってくるが、彼女たちの反応は勿論冷たい。そして2人はエミリオを家から追い出してしまうのだが、彼の残した1枚のレコードを手にしたガビーノはもう1度だけチャンスをあげようと彼としばらく一緒に住む決意を固める……という劇映画とドキュメンタリーの間を行き交う父と子の関係性を描いた一作で、ロカルノ映画祭で上映され話題となる。2013年にはヴェネチア国際映画祭70周年を記念したオムニバス映画"Venice 70: Future Reloaded"に参加、更に短編ドキュメンタリー"El palacio"グアナフアト国際映画祭、再びヴィーラ・ド・コンデ国際短編映画祭で作品賞を獲得、更にはスウェーデンの編集技師でリューベン・オストルンド「フレンチアルプスで起きたこと」なども手掛けているJacob Secher Schulsingerと共同監督で"Matar extraños"を製作、俳優たちがオーディションで演技を行う風景、そして3人の旅人がメキシコの大いなる自然を旅する風景、この2つが同時並行的に語られる実験的な映画だそうだ。

2014年には"Los ausentes"を製作、家も土地も取られた70代の男性がメキシコの森を彷徨いながら自身の過去を見つめ直す作品で、主演ではないがもちろんガビーノ・ロドリゲスも出演、ロカルノプサン、モレイラ国際映画祭で上映され話題になる。2015年にはガエル・ガルシア・ベルナルが指揮を取りラテンアメリカの才能ある監督たちが集まったオムニバス映画"El Aula Vacía"に参加するなどガンガン映画を作りまくっている。あー2007年デビューなのに何でこんな映画作りまくってるんだ、ファスビンダーかよって感じだが、ここでいったん区切って2009年製作の"Juntos"レビューに入っていこう。

朝、ガビーノ(ガビーノ・ロドリゲス)は眠りから目覚め、寝ぼけ眼のままに指笛を吹く、だけど彼はやってこない。フント、おいフントどこだよ、彼は愛犬の名前を呼び部屋を探し回るが、その姿はどこにも見えない。代わりにリビングで寝っ転がっているのは家に居候してるパコ(「猟奇的な家族」フランシスコ・バレイロ)だ、オメーがドア開けっ放しで寝るからまた逃げちゃったじゃねーか!、ちげーよお前が開けっ放しにしたんだろ馬鹿!結局フントは見つからない、ガビーノは気持ちを落ち着けにアパートの屋上に行って共用の洗面所で顔を洗うが、水がちゃんと出ない、今度は何だよとタンクを点検するが異常は見つからない所か、手をケガしてしまう、クソ、何だよ朝から……

何だかんだやってると、いつの間に時間は過ぎ、ガビーノの恋人ルイサ(Luisa Pardo, 以前紹介した"Paraísos Artificiales"に主演)が帰ってくる、何となく時間を過ごして、何となく2人は布団に横になる、パコが来てるんだ、ガビーノが言う、ふうん、ルイサが言う、何だよ、何でもない、だから何だよ、何でもないって。意味のない会話を繰り返しながら、ルイサはフラフラとリビングに赴く、眠るパコにちょっかいを出してから布団に戻る、何してたんだよ、ガビーノが言う、ちょっと洗面所行ってた、ルイサは言う、そして何となく夜は過ぎていく。

レダ監督はこの"Juntos"で以て、ガビーノたちの果てしない日常を描く、この日常の中で起こる些細な出来事をありのまま描き出そうとする。例えば水道管の異常でシャワーが使えないガビーノは、集めた水をちょびちょび使いながら体を洗う。泡をちょっとずつ体に付けて水を慎重にかける、泡をちょっとずつ体に付けて水を慎重にかける、貧乏に独り暮らししてる人にとっては特に覚えがある場面だが、いざ真正面からフルチンで体を洗う人物の姿を見ていると、何か妙に面白いけど自分もつまりこうなってんだよなーとか何だか微笑ましくなったりする。

そして例えば冷蔵庫の下り。立て続けに悪運に見舞われたガビーノだが、今度は冷凍庫がぶっ壊れて氷が作れなくなってしまう。彼とルイサは冷凍庫の側面にそれぞれ耳を当てて、中の機械が動いているかを音で確認しようとする。何か聞こえるか、うん何かブンブン言ってる、俺には聞こえないけど、私には聞こえるよ、それ上の階のボイラーの音じゃねえの、分かんないけど……そうしてアレコレ試す2人の姿には何ともささやかだが愛おしい感触が宿っている。

こういったペレダ監督の演出には、先述したが同時代の米インディー映画界のトレンド"マンブルコア"と共通する点が幾つも存在する。それが最も顕著なのが、リビングで3人がトルヒージョを食べるシーンだ。ペレダ監督は延々とトルヒージョを頬張る彼らを固定&長回しで延々と映し出す。その途中で口にされる言葉は、何か、ほら、こういう……とか適当で的を得ない言葉ばかり。更には喋り方がボソボソし過ぎて、結構長く喋っていたのに英語字幕が出ないっていうのが何度かある。これは翻訳者の問題というか、多分ほぼアドリブで発した本人すら聞き取れなかったんでは……と邪推してしまう。

そしてマンブルコアとの共通点として挙げられるのは、ジョー・スワンバーグを筆頭にアンドリュー・バジャルスキ、グレタ・ガーウィグ、デュプラス兄弟、エイミー・サイメッツなどなどいつも同じ面々で集まって映画を量産するという体制をニコラス・ペレダも実践していることだ。ガビーノ・ロドリゲスLuisa Paradoフランシスコ・バレイロこの親友3人をペレダ監督は自身の映画で何度も起用、役名は本人の名前と同じ、且つガビーノはほぼペレダ監督の全作品に出演している。この極私的な親密さが映画の完成度に直結していると言ってもいいだろう。

そしてペレダ作品の特徴は劇中に流れる時間感覚の独特さにある。上記のトルヒージョを食べるシーンに繋がるのは、外にタコス食べに行かないか?とガビーノがルイサに尋ねるシーンなのだ、昨日食べたトコ良かったよな、旨いし安いし、そんな言葉が浮かんでは消えるシーンに私たちはこれはいつだ?と考え込まざるを得ない。あのシーンの翌日、あれは昼でこれは夜、でも完全に服とか変わってるし、一体どういう……こうして時間は撹拌され、それぞれの繋がりは希薄なものとなる。しかし1つ言えることがある、怠惰な日常の中でも彼らの若さは確実に過ぎ去っていっているのだと。

ある時私たちは、椅子に座ってただただ時間を無為にするガビーノとルイサの顔を眺めることになる。ガビーノがタバコを吸う、ガビーノがルイサにタバコを渡す、ルイサがタバコを吸う、ルイサがガビーニのタバコを渡す手……この繰り返しが会話もほぼないまま延々と6分間続く、だが彼らの顔、特にルイサの顔をじっと見ていて欲しい、人生に倦んでしまったかのように不機嫌な表情を浮かべるルイサ、伏し目がちに愁いを浮かべ、忙しなく顔の何処かを動かしながら、しかし椅子から立ち上がることはせず時間が過ぎ去ることに抵抗できないでいるルイサ、永遠にも思える倦怠感の中で、その中で段々と彼女の顔は何かに歪んでいく、そしてルイサは思わず泣き出し涙を流す、もうこんな時間我慢できない、ウンザリだ、でもじゃあどうすればいいの……

若い頃、誰しもが心に抱いたはずだ、自分が一体何をすれば良いのか分からない、何かやらなくてはいけないと分かっていながら何も出来ない。そしてこうも思った筈だ、だけどこうして待ち続けていたならこの人生を劇的に変えてくれる何かが来てくれるかもしれないと。圧倒的な倦怠感とジリジリと心を焼き続ける焦燥感、このジレンマの中でご都合主義的な希望を捨てきれないでいる、しかしその間にも時は無惨に過ぎ去り、若さは無意味に浪費される状況。ルイサの涙の意味はここにある、ペレダ監督は若さという名の切実な痛みを恐れずに捉える。

そしてペレダ監督はそこで終わることがない、彼は3人を狭苦しいアパートから広大な森の中へと放り込み、閉所恐怖症的だった今作は劇的な広がりを見せるのだ。希望を見つけるために自分の足で歩き続けるガビーノたち、アンドレイ・タルコフスキーかもしくはリサンドロ・アロンソが描くヴィジョンにも似た大いなる自然の中でその彷徨は余りにもちっぽけに映る。だがあの愛しくも気だるさに満ちたあの日常が濃密に描かれたからこそ、彼らの苦闘は、"Juntos"という若さの寓話は観る者の心を深く打つのだ。

さて2015年にはこの"Juntos"の3人をアパートの一室に再集結させて中編"Minotauro"を製作、これもまた凄い作品なのだが、実はもう観ているのでレビューをお楽しみに。更には2016年にはもう新作の、カナダ人映画監督Andrea Bussmannとの共同監督作"Historias de dos que soñaron"ロッテルダム国際映画祭で公開、今回はメキシコから離れてカナダが舞台、しかし全編ハンガリー語という一筋縄では行かない作品に仕上がっている。あー長かった、あー長かった、ということでペレダ監督の今後に期待。というか続く!

メキシコ!メキシコ!メキシコ!
その1 Elisa Miller &"Ver llover""Roma"/彼女たちに幸福の訪れんことを
その2 Matias Meyer &"Los últimos cristeros"/メキシコ、キリストは我らと共に在り
その3 Hari Sama & "El Sueño de Lu"/ママはずっと、あなたのママでいるから
その4 Yulene Olaizola & "Paraísos Artificiales"/引き伸ばされた時間は永遠の如く
その5 Santiago Cendejas&"Plan Sexenal"/覚めながらにして見る愛の悪夢
その6 Alejandro Gerber Bicecci&"Viento Aparte"/僕たちの知らないメキシコを知る旅路
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カナダ映画界、新たなる息吹
その1 Chloé Robichaud &"Sarah préfère la course" /カナダ映画界を駆け抜けて
その2 ソスカ姉妹&「復讐」/女性監督とジャンル映画
その3 Chloé Robichaud&"FÉMININ/FÉMININ"/愛について、言葉にしてみる
その4 アンヌ・エモン&「ある夜のセックスのこと」/私の言葉を聞いてくれる人がいる
その5 Julianne Côté &"Tu Dors Nicole"/私の人生なんでこんなんなってんだろ……
その6 Maxime Giroux &"Felix & Meira"/ハシディズムという息苦しさの中で
その7 ニコラス・ペレダ&"Juntos"/この人生を変えてくれる"何か"を待ち続けて
その8 ニコラス・ペレダ&"Minotauro"/さあ、みんなで一緒に微睡みの中へ
その9 Lina Rodríguez&"Mañana a esta hora"/明日の喜び、明日の悲しみ
その10 フィリップ・ルザージュ&「僕のまわりにいる悪魔」/悪魔たち、密やかな蠢き
その11 Kazik Radwanski&"How Heavy This Hammer"/カナダ映画界の毛穴に迫れ!
その12 Kevan Funk&"Hello Destroyer"/カナダ、スポーツという名の暴力
その13 Ashley McKenzie&"Werewolf"/あなたしかいないから、彷徨い続けて

私の好きな監督・俳優シリーズ
その51 Shih-Ching Tsou&"Take Out"/故郷より遠く離れて自転車を漕ぎ
その52 Constanza Fernández &"Mapa para Conversar"/チリ、船の上には3人の女
その53 Hugo Vieira da Silva &"Body Rice"/ポルトガル、灰の紫、精神の荒野
その54 Lukas Valenta Rinner &"Parabellum"/世界は終わるのか、終わらないのか
その55 Gust Van den Berghe &"Lucifer"/世界は丸い、ルシファーのアゴは長い
その56 Helena Třeštíková &"René"/俺は普通の人生なんか送れないって今更気付いたんだ
その57 マイケル・スピッチャ&"Yardbird"/オーストラリア、黄土と血潮と鉄の塊
その58 Annemarie Jacir &"Lamma shoftak"/パレスチナ、ぼくたちの故郷に帰りたい
その59 アンヌ・エモン&「ある夜のセックスのこと」/私の言葉を聞いてくれる人がいる
その60 Julia Solomonoff &"El último verano de la Boyita"/わたしのからだ、あなたのからだ
その61 ヴァレリー・マサディアン&"Nana"/このおうちにはナナとおもちゃとウサギだけ
その62 Carolina Rivas &"El color de los olivos"/壁が投げかけるのは色濃き影
その63 ホベルト・ベリネール&「ニーゼ」/声なき叫びを聞くために
その64 アティナ・レイチェル・ツァンガリ&"Attenberg"/あなたの死を通じて、わたしの生を知る
その65 ヴェイコ・オウンプー&「ルクリ」/神よ、いつになれば全ては終るのですか?
その66 Valerie Gudenus&"I am Jesus"/「私がイエス「いや、私こそがイエ「イエスはこの私だ」」」
その67 Matias Meyer &"Los últimos cristeros"/メキシコ、キリストは我らと共に在り
その68 Boris Despodov& "Corridor #8"/見えない道路に沿って、バルカン半島を行く
その69 Urszula Antoniak& "Code Blue"/オランダ、カーテン越しの密やかな欲動
その70 Rebecca Cremona& "Simshar"/マルタ、海は蒼くも容赦なく
その71 ペリン・エスメル&"Gözetleme Kulesi"/トルコの山々に深き孤独が2つ
その72 Afia Nathaniel &"Dukhtar"/パキスタン、娘という名の呪いと希望
その73 Margot Benacerraf &"Araya"/ベネズエラ、忘れ去られる筈だった塩の都
その74 Maxime Giroux &"Felix & Meira"/ユダヤ教という息苦しさの中で
その75 Marianne Pistone& "Mouton"/だけど、みんな生きていかなくちゃいけない
その76 フェリペ・ゲレロ& "Corta"/コロンビア、サトウキビ畑を見据えながら
その77 Kenyeres Bálint&"Before Dawn"/ハンガリー、長回しから見る暴力・飛翔・移民
その78 ミン・バハドゥル・バム&「黒い雌鶏」/ネパール、ぼくたちの名前は希望って意味なんだ
その79 Jonas Carpignano&"Meditrranea"/この世界で移民として生きるということ
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その84 Nikola Ležaić&"Tilva Roš"/セルビア、若さって中途半端だ
その85 Hari Sama & "El Sueño de Lu"/ママはずっと、あなたのママでいるから
その86 チャイタニヤ・タームハーネー&「裁き」/裁判は続く、そして日常も続く
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