2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
社会主義政権時代、ユーゴスラビアにおいてはパルチザン映画が多く作られていた。パルチザンというのは他国の軍隊による占領支配に抵抗した非正規軍のことであり、ユーゴでは特に枢軸国の支配に抵抗した共産主義者主体の勢力を指している。第二次世界大戦時…
テレビ映画というのは得てしてナメられる。低予算で低質、規制がキツくて描写もテーマも穏当なものばかり。そういった固定観念(まあ、ある程度は当たってもいるが……)に加え、映画にとってテレビは自分たちの客を奪った敵であり、そんな敵であるテレビ局が主…
歴史は勝者によって描かれる。そしてその勝者というのは社会における多数派である場合が多いゆえに、力を持てない少数派は歴史から消されて後世で語られることも必然的に少なくなる。ここにおいてクィア理論は、そんな多数派の歴史を性的少数者の視点から描…
この前、鉄腸ブログで“Perla”というスロヴァキア映画を紹介した。社会主義国家に、そして東欧に生まれ落ち、この地を故郷として生きざるを得なかった者たちの受難を描きだす壮絶な政治的メロドラマであり、2025年の“東欧映画”を語るうえで今作が提示した絶望…
さて、今度の11月22日にまた東欧映画スペースをやるのだが、今回は東欧のサイレント映画特集をやる予定だ。前にアルメニア映画特集をした際に、アルメニアで初めて長編映画を作った巨匠Hamo Beknazarian(アルメニア語表記:Համո Բեկնազարյան)監督についてあ…
さて、チェコスロヴァキアである。1918年から1992年にかけて中央ヨーロッパに存在した国だが、1948年からはチェコスロヴァキア共産党による社会主義国家となりそこから隔絶と抑圧、相互監視に満ちた時代が続くことになる。一時は自由への機運が高まり“プラハ…
カザフスタンにはイングーシ人という少数民族が住んでいる。北カフカースにそのルーツを持つイスラム教スンナ派である彼らは独自の文化や言語を持っており、ロシア連邦内には彼らの国であるイングーシ共和国も存在している。ではそんな彼らが何故ユーラシア…