5月の第二日曜日は母の日ですね。
カーネーションとそして手紙を送り、ママンに日々の感謝を伝える日。
そこで今回は、皆々様のママン方と一緒にご鑑賞されるや否や、必ずや一方的に勘当されること請け合い、そんな映画を選んでみた次第で御座います。
「悪魔のセックスブッチャー」
郊外のうらぶれた一軒家に住む父と子。息子であるビリーには、幼少期にママンを殺害したという忌まわしき過去がありました。そんなある日一軒家に女子グループを泊める事と相成りましたが、その日の夜にその女性たちが全員虐殺死体で発見されます。もしかするとママン殺しというトラウマを抱えた自分が、その悍ましき所業を行ってしまったのか?彼はママンの幻影に苛まれ苦悩しながらも、性懲りもなくバーでナンパした女性を家に連れ込みますが……
結論を行ってしまえば『サイコ』のパクリです。しかし勿論ただパクるでなく、サイコのエピゴーネンを脱し、更なる荒唐無稽なクレイジーママンを現出するに至った傑作と言えるでしょう。最後に明かされる真実には、ママンへの愛とそして感動があります。
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「変態殺人犯!!鉄ノ爪野郎」
主人公は冒頭で父親をブルドーザーで轢き潰し、勢い余って自分の片腕まで粉砕してしまった男の子。精神病院から帰ってくると最愛のママンが再婚、ブチ切れた主人公は片腕の鉄ノ爪で再婚相手を殺害、しかし勢い余ってママンもブチ殺してしまってさあ大変!ママンへのオブセッションに駆り立てられ、殺人行脚に走る主人公。その果てで美女ヴェラと運命の邂逅、ママンをダブらせ拉致監禁、自体は悍ましい程の狂気に発展していきます……
ママンを愛する事、それはとても良い事です。しかしその絶愛でお父さんを殺してしまうのは感心できませんよね。しかも勢いでママンまで惨殺してしまうんですから、本末転倒とは正にこの事。皆さんもママンを愛するのは程々に、例えママンを惨殺してしまったとしても、ママンに似ている人を拉致してくるのは止めましょうね。
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「ブラッド・ハウス/恐怖がつきささる」
愛する父が亡くなり、天涯孤独となってしまった姉弟。彼らは母方の祖父母の家に預けられる事となりますが、彼らの様子がオカシい事に弟が気付いてしまいます。そしてその事情を探る内に、彼は家の中で縛られた謎の女性を見つけてしまうのです……
私が今回最もオススメしたいクレイジーママン映画がこちら。精神疾患をわずらったママンが自分の子どもたちを全力で殺りにかかるという恐怖。幼年期から青年期へ到る時に感じるあの恐怖、ママンはそれのメタファーだと言及される時もありますが、全身全力でブチ殺さんとナイフを持って走るママンの姿はおしっこチビること確実。皆さんもきっとママンに心労をかけないようにしよう、と思える筈ですので是非ともご鑑賞を。
「ママ、喰べないで」
予告を見て下されば説明は要らないでしょうが、そうです、ママンが愛する子供たちをパクパクモグモグと喰い尽くしてしまうホラー映画です。野球帰りの少年をボリボリ喰らうシーンなど、グローブを付けた片腕が落ちている辺り生々しいですね。そもそも何故ママンたちがゾンビになってしまったかと言うと、欲求不満のママンたちがスリルを求めて浮気に走り、何とSEXでゾンビウイルスに感染してしまいゾンビ化という顛末なのですね。皆さんのママンがこうして凶暴化しないことを神に感謝できる、そういう映画だと私は思えてなりません。
「マザーズデイ」
最後は勿論この映画。ド直球に“母の日”という英語を冠したクイーン・オブ・母の日映画でしょう。日々の喧騒から逃れて山へハイキングに来た女性3人が、絶対君主ママンと彼女に付き従うマザコン兄弟と死闘を繰り広げるトロマ製ホラー映画です。ママンへの愛情という物は斯くも偉大なのですね、余りにも偉大過ぎて、マザコン兄弟は可愛い息子たちというよりも、ママンの命に忠実なる尖兵にジョブチェンジしてしまっています。これもママンの愛が成せる業と言えるでしょう。
そしてこれと併せて、リメイク版「マザーズデイ(2012)」もオススメです。「卒業白書」でタンジェリンドリームに合わせトム・クルーズと御セックスなさったり、「ゆりかごを揺らす手」ではスッポン片手に便器を破壊し尽くしたレベッカ・デモーネイ、彼女がサイコママンを熱演しています。
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さて如何だったでしたか、これでママンとの絶縁は間違いなしと、自信を持ってお薦めできる珠玉のクレイジーママン5作品。ママンを愛している方もそうでない方も、ママンと一緒に、会えずともママンを想いながらこんな映画を母の日に観るのも一興ではないでしょうか?
実はこの人もママンへのオブセッションで頭皮を毟る殺人鬼に……