鉄腸野郎Z-SQUAD!!!!!

映画痴れ者/ライター済藤鉄腸のブログ。日本では全く観ることができない未公開映画について書いてます。お仕事の依頼は 0910gregarious@gmail.com へ

イラン映画

アイダ・パナハンデ&「ナヒード」/イラン、灰色に染まる母の孤独

シングルマザーの苦境を描き出した作品は少なくない。社会の停滞や腐敗の影響をまず真っ先に受ける筆頭が周縁の中の更に周縁にいる彼女たちであり、日本でも彼女たちを見舞う苦境や悲劇についての報道が止むことがない。そして国が違えば彼女たちの直面する…

Babak Jalali&"Radio Dreams"/ラジオには夢がある……のか?

さて、皆さんはラジオをお聞きになられるだろうか。私の場合、昔はちょいちょい聞いていたのだが、今はもっぱら映画のPodcastばかり聞いている。テレビについてもそうなのだが、歳を取るにつれ、決まった時間に決まった番組がやるからその時間にラジオの前に…

ババク・アンバリ&「アンダー・ザ・シャドウ」/イラン、母にかかる黒い影

さて、イラン=イラク戦争の勃発はイランという国に大いなる傷を刻むことになる。ミサイルの応酬によって互いの都市は破壊され、崩壊し、多大な被害を被ってしまう。そしてそこで生まれた傷は今にもまだ続いているのだ。ということで今回はそんな状況を背景と…

Farnoosh Samadi&"Gaze"/イラン、私を追い続ける視線

男女は平等であるはずなのに、どうしてこんなにも深刻な女性差別が罷り通っているのか絶望したくなる時が、この日本で生きていると本当によくある。女性専用車両への抗議やレイプ事件を告発した伊藤詩織氏へのバッシング、東京医科大学でのテスト点数改竄問…

Massoud Bakhshi&"Yek khanévadéh-e mohtaram"/革命と戦争、あの頃失われた何か

さてイランである。白色革命によって一時的に近代化・西欧化に舵を切ることになったが、イスラム革命とイラン・イラク戦争が立て続けに起こった70年代末期から80年代後半にかけて、この国は急激に保守化していくこととなる。この急激な転換によって国には大…

ヴァヒド・ジャリルヴァンド&"Wednesday, May 9"/現代イランを望む小さな窓

現代イラン映画といえば、まずは「彼女が消えた浜辺」「別離」のアスガー・ファルハディ、イラン当局に映画製作を禁止されながらも「これは映画ではない」「閉ざされたカーテン」のジャファール・パナヒや「ペルシャ猫を誰も知らない」公開延期の末に今年や…

モハマド・ラスロフ&"Jazireh Ahani"/国とは船だ、沈み行く船だ

2010年「オフサイド・ガールズ」で日本でも有名だったジャファール・パナヒ監督がイラン当局によって逮捕され“懲役6年、出国禁止20年”などの刑を言い渡された。しかしこの後も「これは映画ではない」「閉ざされたカーテン」を監督、さらに最新作"Taxi"でベル…